ユーリ!!!on ice
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彼女の評価は「とてつもない苦労人。」である。
ミョウジ ナマエの父親は政治家。母は元オリンピックでゴールドメダルを3連続で採った伝説的なスケーターである。
彼女は周囲からの物凄い重圧を常に感じていた。幼い頃彼女は母と共にアイスリンクに立っていた。
その時に出会ったのがヴィクトルである。
ナマエよりもほんの少し年上の彼はその時から物凄いオーラを放っていた。
ヴィクトルを開花させたのはナマエの母親でありナマエの存在であった。
ナマエのスケートの才能は今一つであった。
母やヴィクトルのような華やかさが無かったのである。
彼女は父親似ていて顔はどちらかと言えば素朴な美人。悪く言えば地味なのだ。勿論母に比べてだが。世間一般で言うと恐らく美人である。
その代わり彼女は人一倍努力をした。努力を惜しまなかったのだ。
彼女をよく知る周囲は彼女を
努力の塊
と、密かに呼んだ。
良い手本の母親の良いところを死ぬほど辛い練習を重ねて習得した。
周りからは七光りだの親のコネなどと散々言われたがそのことに関しては口を閉ざし黙々と練習し続けた。
彼女は努力こそ自分の強みだと自覚していたからである。