名探偵2

□3
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スーパーの帰り道今にも倒れそうな少女がいた。その手にはテディベアを持っている。近くを見回しても親らしき人は見当たらない。

「大丈夫かい?」

俺に近付き視線を合わせた。

「ッ‥」

(どうしてここに‥)

「んっ‥‥お兄さんだぁれ?」

澄んだ目があった。
しかし、その目は直ぐに閉じられてしまった。

「オイッ大丈夫か?」

思わず素がでる。
しかしそんなことを気にしている場合ではない。何せ返事がないからだ。

「話は後で聞いてやるさ。」

俺は体力尽きて倒れてしまった少女を抱き上げて工藤邸へ足早に歩いた。

(頼むから誰も通報しないでおくれよ。)

そんな事を思いながら工藤邸のドアを押し開けてリビングのソファに少女を寝かせる。自室からブランケットを持ってきてかけてやると彼女は猫のように丸まった。その間にも相も変わらずその手にはテディベアがいる。

(ジェームズに連絡をするか。)

沖矢昴は素早くメールを送った。
バイブ音と共に送られてきたメールを開けばそこには

彼女を発見しました。

と、その一言だけ書かれていた。
ジェームズはそれをみて安心した様子を一瞬見せた。

了解

その一言のみを返信して会議へ戻った。

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