名探偵2
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コナン達少年探偵団はクラスの友達にプリントを届けに病室に来ていた。
「元太くん、危ない。」
歩美ちゃんが叫んだ。
ドンッそんな鈍い音がした。
「っ‥Ouch, ouch.」
小さな声が元太に跳ね飛ばされたであろう女の子から聞こえた。
「おい、オマエら!」
コナンの鋭い声が響く。角を曲がると3歳くらいの女の子が目に涙を溜めて倒れていた。恐らく走っていた元太とぶつかったのだろう。
「あなた達、病院では走っては駄目だと言ったでしょう?!」
後ろから灰原がやって来た。
「あなた、大丈夫?」
灰原は倒れ込んだ女の子の状態を確認して恐らく問題無いと思ったのか安心した様子で彼女を立たせてあげた。
「ゴメンな。」
元太はシュンとした様子で謝った。
「だいじょうぶ。」
少女は灰原の背に隠れて顔だけ出して俺らを見た。その顔に何処か近親感が湧いた。
(ん?この顔‥)
「病室はどこなの?」
「536」
彼女は小さな声で言った。
彼女の発音を聞くとどうやら日本語を母国語としていないようだ。彼女は大事そうにテディベアを握りしめている。
彼はMr.redと言うらしい。
「じゃあ一緒に行こうよ。」
「そうしましょう。」
歩美と光彦が少女と手を繋ぐと病室に向かった。