名探偵
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「彼女だけはロゼは完璧だった筈だ。
貴方はそう考えているのかしら?ジン
。」
その瞬間
カチャ
と、言う音と共にこめかみに当てられた銃口。
「行動は口よりものを言うわよ。」
ベルモットはジンを見ると彼は煙草をダッシュボードに押し付けた後車を急発進させた。
図星ね。
ベルモットはミラーにうつるいつもよりもより不機嫌になったジンの目を盗み見た。
ーーー
「シュウイチ、コーヒーはランチでは無いわ。これ食べなさいよ。」
毎度のごとくブラックコーヒーを昼がわりにしてしまう同僚にコンビニで買ったおにぎりを投げ渡すと彼はしっかりそれを受け取った。
「…ん、素直でよろしい。」
「…。」
彼は無言でお握りを食べ始めた。
「ねぇ、シュウイチ私のこの傷が最近疼くのよ。きっと宿敵(コイビト)さんとの再会はそう遠くはないわ。それに、シェリー彼女との相互理解もね。」
「そうか…ナマエ、すまなかったな。」
「さぁ、なんのことかしら。」
私は首を竦めて惚けた。
「ねぇ、煙草を一本頂戴。」
何となく空気に耐えられなくなって打ち破るように彼の胸ポケットから煙草を一本抜いて口にくわえた。
「シュウ…。」
目で火をつけろと言うと彼は小さくため息をついて渋々火をフィルターにあてた。
「ナマエ、禁煙したと言っていなかったか?」
「さぁ、いつのことかしら?時は随分と流れたわ。」
「あぁ、そうだな。」
そう言いながら煙草取り出した。どうやら彼も煙草を吸うようだ。
ライターに手を伸ばした彼のデータ素早く掴みライターを取り上げた。
「おい…」
「黙っていて。つけてあげるから…。」
私はさっきのシュウイチのようにフィルターに火をつけた。
彼はそんな私をほどじっと見ている。
そんな彼の視線を久々に受け心臓がドクンと大きく跳ねた。
それを紛らわすように大きく息をはいた。
次に彼を見ると、彼は何処か遠くをな見ていた。