進撃 あなたの為に
□審議
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☆夢主視点
着いた別室にいたのは3人。
エルヴィン団長、リヴァイ兵長とミケ分隊長。
ミケ・ザカリアスーーー
ハンジさんと同じ立場の彼は、寡黙で鼻のきく不思議な人だ。
「………」スンスン
『…えっと…ミケさん……?』
彼の癖は、初対面の人の匂いを嗅いで鼻で笑うこと。
…なのだけど、私は会う度にこうされてる気がする。
「……久しぶりだな、相変わらず良い匂いだ」←
『は、はぁ……ありがとうございます』
顔を離され、軽く会釈する私。
すると、なんだか機嫌の悪そうな声。
「早く始めるぞ」
『は、はいっ……』
腕を引かれ、兵長の隣に座る。
ミケさんとハンジさんはその反対側。
団長は一人がけ用のソファに座っている。
「アリエラ、初めてのところ申し訳ないが、今回はなかなか厄介だ。それでも参加するか?」
そんなこと聞くまでもない。
おそらくこの4人で、参加させるべきだと考えたのだろう。
そうでなければ、はじめからこんな話はしなかったはずだった。
ーーー腐敗した世を知れ。
そんな声が聞こえた気さえする。
『……はい』
私が頷くと、団長が微笑み……
いよいよ、小さな作戦会議が始まった。