進撃 あなたの為に
□それから…
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☆夢主視点
「………おい、汗臭いぞ。離れろ」
私を押しのけるリヴァイさん。
訓練中はほんと厳しい……
「す、すいません……でも、どうしてここに…?」
ーー普段なら、訓練中は来てくれないのに。
そう言うと、リヴァイさんは1枚の紙を私に差し出した。
「…明日、俺達は壁外調査に出る。
お前は駐屯兵団の手伝いに行ってくれ」
………はい?
今、何て?壁外調査?
……え…
「リ、リヴァイさん、またいないんですか…?」
私はここに来て以来、調査兵団の雑務を任されているから、寝食は共に調査兵団の本部だ。
要するに、そこは私の家。
でも壁外調査ということは、私は1人……?
「当たり前だ」
「……………」
やっぱり、と肩を落とした。
なにせ本部は広い。
そんなとこで1人っきりなんて泣きそう。
ああ、どうしよう。今日寝れるかな。
そんな事を悶々と考えていると、リヴァイさんに足を蹴られた。
「……っ…!」
「ちゃんと聞け」
そう言って、私が受け取った紙をつつく。
「ぁ……ごめんなさい。えっと…駐屯兵団のお手伝いですね、了解です」
少し寂しいけど、明日はそこでみんなの帰りを待つとしよう。
リヴァイさんと話しているうちに、日はどんどん落ちていってしまった。