進撃 あなたの為に
□巨人になれる男の子
1ﾍﾟｰｼﾞ/6ﾍﾟｰｼﾞ
☆夢主視点
大急ぎで馬を走らせ、ウォール・ローゼ入口付近まで戻ってきた。
けど、壁には既に大きな穴が開いている。
『どうして……』
また、超大型巨人の仕業なのだろうか。
だとしたら、その巨人はどこへ……？
5年前もそうだった。
あの巨人は突如現れて、突如消えたのだ。
足跡なんて、当然残っていない。
「状況がわからんがそんな話は後だ。中の奴らを支援しろ！」
…兵長の声掛けにより動き出す皆。
私の思考も打ち切られた。
……もう巨人が入ってるから、入口は何もいない。
ｰｰｰｰ最初に、兵長の馬が駆けていく。
「アリエラも続け！」
他の兵士達に言われ、私も後を追う。
だけどｰｰｰｰ。
ｽﾞﾝ……
『！？』
……何かの足音が近づいた。
全員が直感。
巨人が来る、と身構えたその時。
ﾄﾞｫｫｫｫﾝ!!!
「何……？」
そこにいる誰もが驚いた。
ｰｰｰ壁に開いていた巨大な穴が、岩によって塞がれたのだから。