進撃 あなたの為に
□それから…
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☆夢主視点
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「休むな!!そんなことでどうする!?」
うるさい教官の怒鳴り声が聞こえる。
どうやら、他の仲間は体力が尽きてへたりこんでしまったようだ。
「そ、そんな事言われてもっ……」
反論しようとする女の子。
でも、教官はそんな隙も与えなかった。
「今休むのであれば、その後は寝ずに走ってもらうぞ」
それでもいいか?と脅迫じみたことを言う。
言われた女の子は黙り込んで、そのまま訓練を再開した。
「…………」
黙々と、訓練を続けること4時間。
そして周りの人は、私のことを超人扱いし始める。
「よくそんな黙々とできるな…」
「ほんと、尊敬するよ…」
「こんなのまだまだ序の口よ」
私が目指すのは調査兵団なんだから。
これが出来なきゃ生きていけないってことなのよ。
そのまま背を向けた私。
皆に好奇の目を向けられている気がする。
……そんな時、誰かに名前を呼ばれた。
「アリエラ」
毎日聞いている大好きな声。
私が、心を許せる数少ない人物。
振り向くと、少し離れたところにその人はいた。
「リヴァイさん……!」
私は駆け寄り、いつも通り眉間に皺(シワ)を寄せたリヴァイさんに飛びついた。