進撃 あなたの為に

□それから…
1ページ/5ページ

☆夢主視点

ーーーーーーーーーーーーーーーー…

「休むな!!そんなことでどうする!?」

うるさい教官の怒鳴り声が聞こえる。
どうやら、他の仲間は体力が尽きてへたりこんでしまったようだ。

「そ、そんな事言われてもっ……」

反論しようとする女の子。
でも、教官はそんな隙も与えなかった。

「今休むのであれば、その後は寝ずに走ってもらうぞ」

それでもいいか?と脅迫じみたことを言う。
言われた女の子は黙り込んで、そのまま訓練を再開した。

「…………」

黙々と、訓練を続けること4時間。
そして周りの人は、私のことを超人扱いし始める。

「よくそんな黙々とできるな…」
「ほんと、尊敬するよ…」

「こんなのまだまだ序の口よ」

私が目指すのは調査兵団なんだから。
これが出来なきゃ生きていけないってことなのよ。

そのまま背を向けた私。
皆に好奇の目を向けられている気がする。

……そんな時、誰かに名前を呼ばれた。

「アリエラ」

毎日聞いている大好きな声。
私が、心を許せる数少ない人物。

振り向くと、少し離れたところにその人はいた。

「リヴァイさん……!」

私は駆け寄り、いつも通り眉間に皺(シワ)を寄せたリヴァイさんに飛びついた。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ