poem

□かぞく
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かぞくってなに


むしょうのあいってなに

いえって
ただいきぐるしいだけのばしょ

でたくてもでられないじごく

いうことをきかないと
いいこじゃないと

ことばのぼうりょくがあるところ

どんなにつらくても
かえらなければならないところ

はやく───くれたらいいのに

どうして
わたしをあなたのるーるに
しばりつけるの

わたしはただわらってすごしたいだけなのに

あなたはいつもえがおをうばう

(うまれてこなければよかったのに)
(どうしてうまれてきたの)
(ねがわなければよかった)

わたしはおかあさんからうまれたの
あんたにはかんけいない

わたしはあんたのこどもじゃない

どうしてそんなにわたしにかかわるの

このいえがいやなら
でていけばいいじゃない

〇〇ホームがいくらでもじぶんをひきうけてくれる
そういったじゃない

ならはやくでていけば

(もしおかあさんになにかあったときに一人になるおまえが可哀想でね。一緒に住んでいるんだよ)

うそをつくな
じぶんのうそにわたしをまきこむな

(おまえがちゃんとしなかったら、悪い男たちに頼んで女として生きられないようにしてやる)
そんなことしてもおまえがしろいめでみられるだけだ
かねもないくせに

はやく、はやく、はやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやくはやく───くれたらいいのに



かぞくってしあわせなものだとしんじていたかった

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