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□緑茶とマカロン
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「美味しいけど合わないよね。」


「ぼくも思うわ…。」


「てかなんでこの組み合わせなん。」


机の上には緑茶と真っ青なマカロン。


どっちも美味しいけどね。


「どっちも貰い物で…。」

「別々に食べればよかったなぁ。」


眉をさげてヤスくんは笑ってる。


たつはマカロンを先に食べてる。

別々に食べるつもりだ。そうすれば良かったなぁ。


「春歌ってマル並みにやること謎やわ。」

「え、そんなに…。」

「でもはるのがまだ理解できるで。」


フォローがフォローになってないよ。


マルちゃんと比べられてる時点で不思議な子だよ。


もうちょっと気をつけよう。


「でもマカロンって初めて食べた。」

「そうなん。意外やわ。」


たつは意外だ、って目で見てくる。


そうかな…。結構おしゃれなものって食べたりしないよ、私。


この前グラノーラだっけ。食べてびっくりしたよ。


あれって美味しいんだね。コーンフレークと同じと思ってた。


「なんか春歌って自分で作りそうやわ。」


「あー…。作れそうやね。」

「作り方知らないや。」


マカロンってどうやって作るんだ?


「そういえばどうして一緒に食べようとしたん?別に今一緒に食べる必要はないやん。」


「それもそうやね。」


「…色的に。」


「へ?」


こてっと首をかしげてるヤスくんと微妙な顔をしてるたつ。


性格がでてるなぁ。


ヤスくんはかわいくてたつはかっこいい。



「緑茶って緑色でマカロンは青でしょ。相性いいかなって。」



「…あ、それぼくと大倉?」


「そう!」



「…春歌アホなん?」


あきれたまなざし。



や、だって…。



「発想かわええよね。」


「アホかわええやな。」


「たつバカにしてるでしょ。」


「そやけど。」


「まぁ合わなかったなぁ。緑茶とマカロン。」


「そうだね。」



失敗だった…。




緑茶マカロン
 

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