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□続38.8c°
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38.8c°の続きです。ヒナもついてくるよ。
風邪もすっかり治って今日はヨコとヒナと遊ぶ。
めっちゃ楽しみにしててん!!
なんやけどなぁ。
「ごめん。風邪ひいてもうた。」
「「…ええよ。」」
二人でヒナの家の前に立ってる。
しゃーないよ。最近ヒナ忙しそうやったし。
…なんか撒き散らしたかな。
それかヨコがなんかあかんのか。
「まぁ特別に二人で看病したるよ。」
「そやね。春歌と俺でみたるわ。」
「ほんまありがと…。」
笑ってるヒナ。
「とりあえずさ、家あがんで。ヒナはベッド行け。」
「ヒナ、冷蔵庫開けんで。」
「ん。」
二人で勝手に動き回る。
ヨコがキッチンに行ったからヒナをベッドにつれていく。
「ほんまごめんな。」
「ええよ。つか普通デートについてくる時点で変やろ。」
「そこは…。ってお前がいっつも来いゆうからやろ!」
「ヨコも来いゆうとるしー。」
「ほんまなんで行ってるんやろ。」
ベッドに入ったヒナの脇に買ってきた白いテディベアを置く。
「…なにこれ。」
「ヨコの分身。ヒナはヨコといた方が元気そうやん。」
「なぁんでヨコの分身と寝なあかんの…。」
口ではそう言ってるけどまんざらでもないんやで絶対。
クマヨコを眺めてるとドアが開いた。
「これ、氷と薬と体温計。」
「さんきゅー。」
「さすがの手際。ヒナと不倫とかしてへん?」
「アホか!!するわけないやろ。」
「うげぇ…。」
熱があろうとヒナのツッコミは凄まじい。
ヨコ本気で嫌そうやし。
とりあえず体温計を渡す。
薬は普通の市販薬。
「最近まともに遊べへんな…。」
ヨコが残念そうに呟いてる。
「まぁしゃーないやん。まぁこうしてヒナん家に久々に来れたしなぁ。」
「それはそれでええよね。」
「あと弱ってるヒナ見れる。」
「あんま弱ってへんよね。」
ツッコミのレベルは相変わらず。
体温計が終わったらしくヒナは何度か見てる。
「あ、何度やった?」
ヨコが取り上げてる。
「38.8とか高いな。」
「お。8ぞろい。さすが。でも88.8が良かったわ。」
「アホか。ヒナ死んどるで。」
「ふん。」
なんか眠くなってヒナの上にダイブする。
「ぐぇっ」
「ちょっと寝る。」
「じゃあ俺も寝る。」
三人でベッドに寝る。
「お休み。」
「ん。」
「俺風邪治るんかな…。」
「寝てれば治るで。春歌そうやったもん。」
「そうそう。」
「暖かいしええか。」
目を閉じてベッドにうずまる。
ヒナの風邪が治りますよーに。
続38.8c°