short

□Lupin
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「ねえねえねえねえ!!」


「もお何なん?うっさいわ。」


「小栗さんかっこよかった!」


「会ったん?」


「ううん。映画見てきたの。」


頭を回す。

…あぁ、ルパンのことやな。


「ルパン、見てきたん?」

「そう!次元も斬鉄剣もかっこよかったよ。」


「斬鉄剣じゃなくて五衛門な。」


「そうともいうね。」


なんでこう、ぶっ飛んでるんや。この子。


まぁそうゆうとこも好きな俺も末期やけど。


ルパン結局見にいかれへんかったわ。


どうやったんやろ。


かっこよかったっていうのはよかったわ。



「映画、どんな内容やった?」

「えー。ネタバレはしないよ。」

「あっそ。」


なんか気ひこうとしたみたいやけどそんなんに乗らへんで。

優しくないからな。


「まぁかっこよかったんや。」

「うん。すーっごくかっこよかった。」


…なんかむかつくぞ。


俺やってそんなかっこええって言われたことあらんし。


まぁ言われたら言われたでキモいけどな。


まぁ嫉妬や嫉妬。


「じゃあ俺と小栗さんどっちがかっこええの?」


「えー。」


「どっち?」

「急にどうしたの?」


「春歌にはどっちがかっこよく見えた?」


「それはまぁ、忠義かな。」


「よかった。」


春歌の腕をひいて自分の腕の中に入れる。


ちょっと焦った声が聞こえる。


かわええな。そうゆうとこめっちゃ好き。


「かわええな。盗んでやるで。」


「…忠義だったらいいよ?」

「あ、ほんと?」


「うん。心は盗まれてる。」


超ドヤ顔で言われる。


じゃあ春歌は俺のものやん。


「…盗むもの、なんもないやん。」

「全部、盗んでみなよ。」

「言ったな?」


挑戦的な笑顔を見せた春歌にキスをする。


うん。やっぱええな。


「唇盗んでみました。」

「はぁ。イントネーションが残念。」

「そ。しゃーないな。」

「あとセリフが恥ずかしい。」

「それはアイドルやからな。」

「今はアイドルの大倉忠義じゃなくて私の彼氏の、大倉忠義。」


「わかったよ。」


「…ルパンまだやってるからさ一緒に見に行こ。」


「…約束な。」

「うん。」


Lupin
 

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