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□裏切り者!!
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今テスト結果の紙を見せあってる。


今日で全部の集計が出て、順位も発表された。



「安田の裏切り者…。アホやわ。ほんまアホやな!頭はええけどな!」


いい結果の紙を持ってえへへと笑ってる安田が妙にむかついてとりあえず叩く。


「あっ、痛いやん!なんでぇ!?訳わからんわ!」



「頭ええからや!気づけやアホが。」


「はぁ!?そんなんめっちゃ理不尽やんか!マル、如月酷ない!?ちょー理不尽。」


「…俺如月の味方やわ。」


しょぼん、って顔のマル。


うん。結果はうちとほぼ一緒やな。


まぁぶっちゃけヤバいってレベルじゃないけどね。


「学年1位とか嫌がらせか!一緒に勉強してたのに何がちゃうんや。」


「それはな如月、元々の差やで。」


「…そうやな。いつもあんなにアホっぽいのに。」

「なんでそんなアホアホ言うん!?マルと如月が気ぃそれてるとき頑張ってただけやしぃ!?」


「嫌味か。」


これでもれなくマルとうちは補習コース。


ま、まぁ前期中間は休み中の補習じゃないしね…。うん。まだいいさ。


「マル、補習なに?」


「んーとね。英語と…現国と数学。」


「あ、英語と現国は一緒やわ。世界史はないんかぁ。」


「そんなに二人とも補習あるん?」

「「当たり前やん。」」



はもると安田はため息をついていた。


なんでやねん。そんなに呆れるか!


安田から見れば呆れる対象か。


「如月って頭よぉなかった?」

「ん。トップ争いしてた。」


「ええぇぇ!!如月って頭良かったん…?」


「もち。」


そうだよ、1年の始めは学年で7位入ったよ。


もう意味わからんねんもん。


「やればできるのにね。」


「YDKやな。YDK。」


「もうむり。やっても無理やわ。」


「ねぇ、ヤス。」


「うん?なぁに?」


「次は勉強教えて。」


「あ、うちもうちも!!」


「うん。ええよ。一緒にするだけじゃなくて教えればええんやろ。」


「ヤス神!!」


「超女神!」


「女神ちゃうやろ!」



裏切り者!!
 

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