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□ゲーセン
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久々の二人揃ってのオフ。


さぁ、いちゃいちゃするかとかって言ってたはず。


なのにどうした。



どうしてゲーセンでシューティングゲームしてんだ。


しかも結構グロいし!

超選択ミスだよ!


しかもなんでビビりメーターとかあるの!?


ビビりバレバレじゃん。


なんで忠義平気なんだよ。


なんか負けたみたいでむかつく!

ゲームは二人で協力なんだけど。


「春歌ビビりすぎとちゃう?」


「うっ、う、うっさいなぁぁぁ。び、ビビりじゃなっ、ないから。」


「え、ちょ、ほんまに平気?」

「もち。」


正直手がくがくだけど!


やだ!負けてたまるか。


女子のかわいこぶるのはしないって決めたからね。


必死で画面に向けて撃つ。


やだ、辛い。


「あの、春歌。」

「え?な、なに。」

「終わったけど。」

「え、あ。本当だ…。」

画面にはCLEARの文字。


どんだけビビったんだ。


「春歌、ちょっと休も。な。」


「…そうだね。」


あからさまにあたしを気遣った感じ。


人の少ないとこに行ったとたんギュッと抱き締められた。


「わ、ちょ、ばれたら困る。」

「ええから。」


あやすようにポンポンと頭を叩かれる。


「怖いなら選ばんといてよ。」

「こ、怖くなんか…。」


「1回の嘘につき30秒キスね。」


「…怖かった。でいい?」

「素直に言って。」


「あー、怖かった!!忠義いなかったら泣いてたかも。」


「じゃあ泣けば?」


「いつものヘタレはどうした。」


「旅に出たわ。」


「…そ。」


「おん。」


「…。」


「なんかない?」


「ありがとう。好き。」



ゲーセン
 

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