short
□そのまま
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「章ちゃん暑いな。」
「暑いな!」
「元気やなっ。」
久々に章ちゃんがオフだったから章ちゃん家に来た。
最近はエイトレンジャーもあったし24時間テレビもあるしライブとかで忙しそうだった。
そんなときにあたしと一緒にいてええんかな?って思ったけれど、章ちゃんはあたしといたほうが楽しいって言ってくれた。
だったら一緒にいたい…よね。
それって当たり前だよね…?
「章ちゃんさ、なんか最近かわいいっていうよりかっこいい。」
「急にどうしたん…?」
「なんか、どんどんかっこよくなってって。遠くに感じる。」
アホらしいよなぁ、って言って笑うと章ちゃんはあたしの目をジーっと見つめてきた。
きれいな二重の目から刺さる視線がこわい。
テレビの奥の章ちゃんみたいで。
「春歌、そんなこと僕思わせてた…?」
「っえ?いや、かっこいいなとは…。」
なんか章ちゃん必死…?
不安げに瞳が揺れている。
それがあたしにも不安を煽ってくる。
「寂しい思い、させてた?」
「っううん!そんなことない!」
一緒にいてくれたらそれでいい。
あたしなんかのため
に他をおろそかになんかしてほしくない。
だって今の素直な章ちゃんが好きだもん。
こんな些細なことで変わらないで。
「っ章ちゃん…。」
「どうしたん!?なっ、泣かんといてや!」
意味もわからないけど涙が出てきた。
あたし泣き虫だな。
「章ちゃん。あたし今のこの感じでええ。」
「そやね。変わらないままでええかもね。」
終わり。
すごく中途半端(-д-)