short
□girls.
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「…男の人だったんですか。」
「うん。僕男やねん。」
こうなったのには訳がある。
私はとある古着屋で働いている。
そこに最近よく来るお客さんがいた。
楽しそうに服を見てる。
結構ハデな服買ってくし、スカートとか着てるし女の人かとおもってた。
だって目とか丸いし、背も低いし仕草が女だったんだもん。
で、今日よく来るからってカード作るってなって。
名前をかいて貰うんだけど、安田章大って男の人の名前だよね!?
で、冒頭のセリフ。
「ずっと女の人だと思ってました。」
「え…。結構肩幅とか男らしいんやけどなぁ…。」
しょぼんって感じで肩を叩いてる。
あぁ、なんて失礼な…。
「あと僕アイドル。」
「…へ!?」
あ、アイドル!?
え、ちょっと待って。
必死に記憶を探る。
安田…安田。
なんか聞き覚えあるぞ。
どこで。
だめだ。思い出せない。
「えっと、関ジャニ∞の安田章大です。」
「あっ!」
そうだ、24時間テレビ!
朝仕事行く前の天気予報で見た!
まさか…。
でもアイドルには納得。
優しそうだし。
「今日帰ったらしらべます。」
「ええねんって。」
「え、や、でも。」
「如月さんにはここで僕をもっと知ってもらうねん!」
子犬みたいな笑顔。
アイドルってすごい。