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□またあした。
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学パロ 見てる方が恥ずかしいです。



「マルちゃん、帰ろ。」


「帰ろ帰ろ!」

ホームルームが終わってすぐマルちゃんの机に向かう。


最近の当たり前。


マルちゃんはたつの友達だったから関わった感じ。


でも優しいし話してて楽しいしすぐに仲良くなった。


マルちゃん自転車で通学してるから帰るのも早い。


二人乗りだからマルちゃん大変だと思うけど。


「マルちゃん今日私眠かったぁ。」

「あ、古文?」

「うん。先生の声って眠なるよね。」

「あはは、そやね。」


当たり前のように駐輪場に来る。


マルちゃんの自転車はオレンジ色のママチャリ。


「じゃ、行こ。」


「うん。今日マルちゃんええ匂いする。」

「あ、ヤスに貰った汗ふきシートかな?」

「あー、そんな感じ。ええ匂いやね。」

「ほんま?買おっかなぁ…。」

「じゃあ私好みの選ばせて!」

「ええね。今度行こうな。」

「うん。約束。」


マルちゃんが自転車にまたがったのを見計らって後ろに乗る。


ちらっと後ろを確認してからマルちゃんはペダルに足をかけた。


「よし、春歌、ちゃんとつかまってな。」

「いつものごとく了解であります。」


グッとマルちゃんの腰に腕をまわす。


遠慮して腰に手をまわさないほうがバランスとりにくいらしい。


ぐっと自転車が進む。


流れるいつもと同じ景色。


いつもと同じマルちゃんの背中。



「なぁ春歌?」

「…んー?」


「春歌の好みのタイプは?」

「急になに?」


「大倉と一緒にいてお似合いやなって思った。」


「えー、ほんと?そうなんか…。あ、やきもちやいた?な訳ない…。」


「うーん…。寂しい感じしたわ。娘が嫁に行くみたいな。」


少し低くなった声になんかドキッとした。


マルちゃんってこんなにかっこいい声出せたんだ。


なんかこっちが寂しくなるぞ。


「で、タイプかぁ…。そやなぁ…。個性に溢れてる人!!」


「お、おお…。」


明るい声を出した隙に腕の力を強める。


それに気づいたのかマルちゃんの手が強ばってる気がした。


「まぁ好きになった人がタイプやね。」

「そっか。よし、もーちょいで家着くで。」

「おっ、よし。マルちゃんファイト!」

「よっしゃ!いっくでー!」


マルちゃんが全力でこいだらすぐに着いた。


「春歌。」

「やったー!毎日ありがと。」


ゆっくりと自転車をとめてくれる。


ひょいっと降りるとマルちゃんは微笑んでくれた。


やっぱりかっこいいな。


「じゃあ、また明日ね。」

「ん。また明日。」


「あ、明日学校ないね。」

「あ、ほんまや。…じゃあさ。」


「どっか行こう!」


「…そやね。」


私がそう言い切ったときにマルちゃんは驚いた顔をしてすぐ笑った。


「明日そうだなぁ…。10時にここ!」

「わかった。10時な。」



「じゃまた明日!」


手をふるとマルちゃんはサッと自転車にのって行ってしまった。


明日が楽しみ。



マルちゃんのこと好きなんかなぁ?



またあした。





まとまってないけどスルー方向で。
 

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