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□先生と私。
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横山先生⇒国語の先生



ものすごく眠い。

横山先生の声落ち着くんだよね。

私はだけど。


「で、ここは〜でないので終わってるからなに形かわかる人おる?」


…私には理解できません。

文法は苦手なんだよね。
なにをやってるのかいまいちわからない。

眠気で首がガクガクなる。

でも寝たらだめだ。
評価おちる…!

横山先生によく寝る子とかって思われたくない。


「如月、もう少しやで。ほら寝るな。」

「っはい!」


私の顔のすぐのところで横山先生は手をふった。


近い…みんなの視線が痛い。


まぁそうだよね!

1人寝てるんだもんね。あ、まだ寝てないよ。


「さ、寝えへんでがんばってこーや。」


その言葉は私に向けられてる気がした。


そのあと形容詞と形容動詞について説明された。

けど意味わかんない。

横山先生の説明はいつもかみ砕けてて分かりやすい。

これはもう私の力量不足だ…。

チャイムがなり授業が終わってしまった。

まって!全く理解できてないのに!

急いでノートをまとめる。


「如月、ちょっと来ぃ。」

「あ、はい!」
寝てたことおこられるのかな…。

それ意外思い浮かばない。


急いで先生のところに行く。


「な、なんでしょうか…。」

「いや、そんな怯えんでもええで。さっきノートちらって見たらさ、なんかよう書き込みしてあったやろ?」

「あ、はい…。」

わからなくてとにかく書き込んでおいた。

横山先生の言葉を眠気と戦いつつ精一杯書いておいたもん。

「ようわからんのやったら今放課後日八組の教室来たら?教えたるから。」


え、横山先生とですか。それすごくいい。
むしろ大歓迎です。


「ありがとうございますっ!」

ぶんっとおじぎすると横山先生はニコッと笑った。


かっ、かっこいい…!



「じゃ、また後で。」

「はい。」


もう楽しみすぎて…。


後の授業が頭に入らない。


でも放課後のためだ。
頑張ってこう。



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