short

□ばぁーか。
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現在夜中の2時。


正直めちゃくちゃ眠い。

「あの…、すっすばるさぁん…。」


そう、何でか俺の部屋に春歌が居る。

いや、幽霊とかやなくて普通に上がり込んでる。


「勉強…おしえたって!!」

「いや、絶対無理。」


夜中にすることやないし、ましてや俺んとこくるなや。


人選間違っとるやろ!


「すばるはやればできるって!」


謎の信頼が嬉しいようで正直うっとおしい。

つか深夜に男の部屋くるなや。
幼なじみ?だから何の一言なんやけど。

危ないっていう発想はないんかな…。


「すばる教えて。」

「だから無理やって。」

「じゃあ眠いからおやすみ。」

そう言って春歌は俺のベッドにダイブした。


「アホ!ベッ、ベッドに寝るなや!」

「やって勉強教えてくれへんから。」

「だって無理やもん。」


なんだコイツ自己中やな!

なんで俺コイツのことかまってんやろ?


つか勉強なら学年下でもヤスに聞く方がええと思う。


だが早いとこ帰ってもらった方が正直ええ。


おかんこんな時間に春歌を家に上げるな。


めっちゃめんどいから。


「なーすばる、うちとどっちがアホかな?」


「…さあ。つか帰れ!!俺もう眠いから!!」


夜中やから声のトーンを落としたが、結構叫んだ。


「…すばる優しいから教えてくれると思ったんやけどね。迷惑やったな、ごめん。」


本当に申し訳なさそうにうつむく春歌を見て心が痛む。

なんでそんな顔すんねん。


「…じゃあお邪魔しました。また学校でな。」


部屋を出ていこうとする春歌の腕を急いで掴んだ。


この後どうしよう。


「その…、明日早い時間やったらええから。」


「…うん。じゃあまた明日よろしくね。」


end.
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