Luvholic

□Luvholic
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「おなかすいた...」



仕事に追われる毎日に嫌気がさして手を掛けていた仕事がひと段落した次の仕事までの間に無理やりねじ込んだ念願の韓国旅行



徹夜明けで飛行機に乗り込んで
ホテルに直行してそのままベットで眠っちゃったんだ…



22時か…



深く眠り過ぎてボーとする



髪はボサボサだし化粧もほとんど落ちてる…



3泊4日の気軽な一人旅だしまぁいいか
夕飯は近くにお店があったからそこで買って
今日は部屋でテレビ見ながらゆっくりしよう



小銭入れだけ握りしめて部屋を出た



1月の韓国。
肌に突き刺さるような寒さ。
しかも私の渡韓に合わせたかのように寒波に襲われ
今年1番の寒さらしい…



タクシーでホテルに行った時は
一本道だと思ってたお店までの道は記憶とは違い
何度か曲がり角を曲がらなければならなかった



「大丈夫かな…ま、いいか」



お店に入ると店内を物色
読むことしかできないハングルをブツブツと呟く



「あ!!これドラマで飲んでたジュースだ!!
あっ!!宣伝してたラーメンもあった♪」



念願の韓国旅行の喜びをスーパーの中で実感した



「結構買い込んじゃったなぁ
この調子だと明日から帰国までに
すごい荷物になってそう(笑)」



店の外に出るとさっきより気温が下がってる



「急いで帰らないと凍っちゃう!!!!」



人影もほとんどいない薄暗い街並みを
小走りでホテルへと急ぐ



……あれ?………こっち?


左だったよね?……ん?いや右か?


やばい…これって迷子?





うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん(泣)




と、とにかくタクシー拾おう!
ホテルの名前言えば行ってくれる!!



シーーーーーーーーン



あの…車一台も通らないんですけど



どうしよどうしよどうしよどうしよ
やばいやばいやばいやばいやばいやばい



慌てふためいてオロオロする私…



なんで電話置いてきたんだろ(泣)
地図ぐらい持って出ればよかった(泣)



とりあえず落ち着こう、うん



その時かすかに男の人の話し声が聞こえる
振り向くと通り過ぎた建物から男の人が2人出てきた



よかった!あの人達に道聞こう!!



って大丈夫かな…怖い人達だったらどうしよう
でもこのままだったらホテルに帰れないし



ここは勇気を振り絞って…



どんどん歩いて行ってしまう2人を追いかけた





キキッーーーーーーーーーーーッ‼‼‼




路地からいきなり視界に現れた車


それに気づいた時にはもう


私の体は宙に舞っていた
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