イナイレ 短編

□風と
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「あ、風丸くん、今から部活?」


部室で髪を結び直す風丸に、名無しさんが問うと

「ああ、名無しさんもか?」

「うん」


外は晴天の青空だが、風が強い。


「風 強いみたいだから 砂とか目に入らないようにしてね」

「ありがとう、じゃ、いってくる」

「あっ、私もいく」


そういって、風丸のあとに続き部室の外にでた名無しさんを待ち受けていたのは、









「きゃっ…!」






強い風。
瞬間にめくれた スカート。




「言ってるそばからっ、大丈夫か…って……」



振り向き様に赤面する風丸を見て、名無しさんは自分の身に何が起こったのか一瞬で悟った。







「や、やだっ、み、見たっ!?」



すかさずスカートを押さえ風丸に目をやる。








「い、いや。その」






「…見た?」




二度目の問いに風丸は赤面しながら口を開いた。







「に、似合ってたから、いいんじゃないか?」






「…やっぱり見たのねっ!…もう、」







風と風丸くんの






「…ばか」

*



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