‡お題‡

□「お疲れさん」
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私の勤める職場は、年に数回異常なほどに忙しい時期がある。

午前様は当たり前、休みなんて当然ない。

それでも今日は少しだけ早く帰れたから、どうしても逢いたくて大吾の部屋まで来てしまった。

だけど大吾の部屋は居心地がよくてソファはふかふかで、あっという間に意識を持って行かれそうになる。

「全然逢えなくて、ごめんね…」

「気にすんな、この時期は仕方ないって分かってるから。それよりあんま無理すんなよ。寝れるなら寝ちまえ、そばにいるから」

肩を抱かれ優しく囁かれれば、大吾のぬくもりに包まれながら幸せな泉にゆっくりと沈んでいく。

「お疲れさん」

言葉と共に、額にやわらかなキスが落とされるのを感じながら。















「お疲れさん」

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