MAGI long
□1話
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「…マグノシュタット……?」
少女は口を動かす。
それはどこか不安そうだ。
「そうだよ。君は魔術に長けている。さらにそれを発展させるために向かうんだ」
少女の不安を消し去ろうと青年は優しい口調で述べる。
「けど…私は……人間ではない…し…魔術が得意なのもそのせい」
少女はベッドへと腰をおろし、青年を見つめた。
「安心するんだ。君は大丈夫。人間ではないかもしれない、けど…大丈夫さ」
青年の説得力のない言葉に少女はため息をついた。
「わかった、ユナン。あなたがそう言うなら行ってみる」
少女は立ち上がり青年につけだ。
青年はそれにニコリと微笑み、少女を撫でた。
「……いい子だね、メラニー」
「別に…あなたには世話になってるしね…そこで勉強して、強くなる」
少女は微笑み、ぐっと拳を握った。