君を護るために俺は命を賭ける
□授業と不穏な空気
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その教室には、スネイプ以外、誰も居なかった。
『遅くなりました』
スネイプ「いや、まだ五分前だ」
『他の人は……(落とされましたかねぇ)』
スネイプ「居ない、今年度から薬学の授業はMr.ポッター、ただ一人だ」
『そうですか、よろしくお願いします』
スネイプ「あぁ、今日は生ける屍の水薬≠作る。お前なら簡単だろう?」
『はい、さっそく調合を開始したいと思います』
レオは薬品棚からアスフォデルの球根、ニガヨモギ、カノコソウの根、催眠豆などを取り出し、調合を始めた。
数十分後、完璧な薬を作り上げたのだった。
『スネイプ先生、完成しました。ご確認をお願いします』
スネイプ「あぁ」
スネイプは試験管を揺らしたり、薬品の匂い
を嗅いだりして完成度を調べた。
スネイプ「完璧だ。グリフィンドール十点加点」
『残り時間は自習をしてもよろしいですか?』
スネイプ「構わん」
レオはしばらく自習をしていたのだ
が、ふと、悪寒が走ったのだ。
『!!』
レオはあたりを見回したのだ。
スネイプ「どうかしたのかね?Mr.ポッター」
『今、悪寒が走りまして……気のせいだと思います』
スネイプ「レオ、何かあったらすぐ相談に来なさい」
『はい、分かっています。義父さん』
そのとき、教室の扉の前には不穏な影が居たとは二人は知らない。
だが、着実に闇の魔の手が近づいていた。