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□砂糖と塩
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「……、アルミン。」
「何?嫌なことでもあった?」
「……ない。」
「…どうしたの?」
「アルミン…、」
「さき?」


彼女が苦しそうだ。
理由は…分からないけど。


「さき、大丈夫?」
「…ん。」
「どこか痛いとか?」
「……違う。」
「そうだね、熱も無いみたいだ。」

おでこに手を当ててみるも、熱くないし、体調的なものではない、かな。

「アルミン、どうしよう。急に、ホントに急に、ブルーになっちゃって、……」
「続けて?」
「それで、なんかよく分からなくなってきちゃって、」
「うん、それで?」
「アルミンたすけて…」


僕はどうすればいい?
こういう時に、気の利いた言葉をかけてあげるだけで良いのなら、こんなに困りはしないだろう。そんな言葉ならいくらでも出てくる。
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