蜘蛛or暗殺の永い長い書物
──こっちだよ──
壁も床も、何もない場所。
なのにどこからか、声が響く。
その声だけが道しるべとなる。
──あ、後少しだね──
歩いているのか、走っているのか…。
そもそも何も無い場所で、そんな事ができているのか?
急に孤独が押し寄せる。
──やっと捕まえたね──
…それはこっちのセリフだと言わんばかりに、
貴方は声の持ち主に涙を流した。
さぁ、終わる事のない夜を共に過ごそう…。
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