魔法の永い長い書物

コポコポ… コポコポ…

冷たい冷たい水の中。
ひたすら溺れ堕ちてゆく。

コポポ… コポ……

沈む度に暗くなる。
辺りはもう、何も見えない。

──さぁ…早くここまで堕ちてきなさい──

深い深い欲の底。
愛しい人に、包まれた。

──離してなんか、やりません…──

暗くて冷たいはずだけど、
貴方は「幸せだ。」と彼に笑いかけていた……。

表紙を開く

解説を読む

[TOPへ]
[カスタマイズ]





カスタマイズ