♪番外編♪
□8000hit記念小説
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「な…なんもしてねぇって…お前の連れって知らなかったよ…」
奴らは慌てふためいた様子で必死にその子をあだめた。
「次…やったら許さないよ?」
その言葉に奴らは体を震わせ、そそくさとこの場をあとにした。
「…ふぅ」
と小さく溜め息をつき、再び僕のほうへと向き直り、僕の手を握り立ち上がらせた。
「大丈夫?もう安心だよ?君…名前なんていうの?」
僕は少し戸惑った。
それにまだ上手く話せなかった。
「あ、俺の名前は赤石淳。1年1組だからね?よろしく!」
キラキラな眼。
吸い込まれそうだ。
蛍「ぅっ…僕はっ…蛍…庵堂蛍っていうの…」
まだ半べそをかいていてしゃくりが止まらない…。
淳「蛍…蛍ね!もう泣くな?俺がお前を守るから!」
堪らなくうれしかった。僕の側にいてくれる存在。
それが淳との出会いだった。