♪番外編♪
□8000hit記念小説
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淳とは小学校の頃に出会った。
僕は凄く内気で女の子のような容姿に、あまり人と関わらなかったため、すぐにいじめの対象とされた。
「お前って女みたいになよっちぃのな!」
「ウジウジしやがって!きもちわりぃ〜」
そんな言葉を投げかけられ、いつもうずくまり泣いていた。
そのたびに「お母さん」と呼び続けた。
誰でもいいから。
僕の側にいて欲しい。
そんなことばかり思っていた時だった。
「何泣いてんの?」
僕の目の前に誰かいる…。
さっきまで騒いでた奴らが静かになった…。
蛍「…君は誰?」
ゆっくりと顔を上げる。でも目がぼやけてよく見えないや…。
赤く腫れた目を手でこすり、もう一度顔を上げた。
「いじめられたの?」
蛍「……」
「大丈夫?」
蛍「……」
小さく首を横に振る。
すると、その子は頭を撫でくれた。
「俺がいるから大丈夫だからな」
と言うと、さっきまで僕をいじめていた奴らのほうを向いた。