♪番外編♪

□8000hit記念小説
3ページ/6ページ



淳とは小学校の頃に出会った。

僕は凄く内気で女の子のような容姿に、あまり人と関わらなかったため、すぐにいじめの対象とされた。


「お前って女みたいになよっちぃのな!」

「ウジウジしやがって!きもちわりぃ〜」


そんな言葉を投げかけられ、いつもうずくまり泣いていた。
そのたびに「お母さん」と呼び続けた。

誰でもいいから。
僕の側にいて欲しい。


そんなことばかり思っていた時だった。


「何泣いてんの?」


僕の目の前に誰かいる…。
さっきまで騒いでた奴らが静かになった…。


蛍「…君は誰?」

ゆっくりと顔を上げる。でも目がぼやけてよく見えないや…。
赤く腫れた目を手でこすり、もう一度顔を上げた。


「いじめられたの?」

蛍「……」

「大丈夫?」

蛍「……」


小さく首を横に振る。
すると、その子は頭を撫でくれた。


「俺がいるから大丈夫だからな」


と言うと、さっきまで僕をいじめていた奴らのほうを向いた。
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ