雲一小説

□苺
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よくある話題。
ショートケーキの苺は、先に食べるか?後に食べるか?

「俺は最初に食べる派」
ゴクウの意見だ。
「俺は…とっとく方かな?」
これはサゴジョー。
「アタシは気分転換に途中で食べるわね」
サンゾー。
「ショートケーキサイズなら一口で食べれる」
ハッカイの言葉に皆、吹き出した。
想像に苦しない。

「何話してんすか?」
一休登場。
「ケーキの苺の話」
「あ。この前、雲水さんと食べましたよ。駅に出来た洋菓子屋に―――」
「んなことどうでもいい」
お前らのデートののろけ話なんか聞いていない。
「一休ちゃんは、苺は最初に食べる?それとも後?」
「えっと…」
サンゾーの問いに、一休は顎に人差し指を当てて考えてた。
「この前は、最初に食べました」
「なら、俺と同じだな」
ゴクウが笑いかけた。
「で、最後に雲水さんの苺、半分こしました」
一休はにっこり笑った。
「…………同じじゃない」
ゴクウが真顔になった。
「え?何で皆引いてるんすか?」
サンゾーだけはちょっと羨ましがっていたが、西遊記トリオは顔を変えていた。
「……………はぁ」
無意識にため息がそろった。
その時、足跡が近付いてきた。
「あ。雲水さん!」
姿が見えた途端、一休は雲水の腕に絡まった。
「どうした?」
「ケーキの苺の話してました」
「ああ、前に食べに行ったな。あそこ、チーズケーキも人気らしいぞ」
「なら、また行きましょうね」
お――――い…………?
「アタシも食べに行きたい!」
サンゾーが挙手した。
上手くいけば、両手に花デートだ。
「ああ、土産を買ってくるから」
「お金はくださいね?」
一見優しい言葉だが、裏を返せば『お前は来るな』と言うことだった。
サンゾーさん、ごめんなさい。
「雲水、お前一休に苺半分あげたんだって?」
「?ああ」
「苺、苦手か?」
「いや、そういうことじゃないが。それで一休が喜ぶなら」
そう言って一休の頭を撫でた。
「それに………」
雲水の表情が曇った。
「半分でも食べれるならいい方だ」
皆が雲水の発言に疑問を感じた。
「阿含は最初に人の苺を食べる」
目に浮かぶ。



後記。
意味解らず。(自分で言うな)
意味なんて無いし。(こら)

影はサンゾーと同じ派です。

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