僕等のアルバム

□何ていい人!!
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まぶしい朝日が私を照らし、なる筈の無いチャイムの音で目が覚めた。


時間を見ると、まだ登校する時間には少し早かった。



『誰・・だろう?』



あいにく、両親はどこか出かけているみたいだった。タイミング悪いなぁ・・・。



まだ重たい瞼を擦りながら玄関を開けると、予想外の人物がいた。



マ「おはよう舞!」

ジ「なんだよ、まだ寝てたのか?」



あれ、何でこの2人が私の家にいるのだろう??
頭に?を浮かばせていると、マルコ君が



マ「僕たちと、舞の家が近くだから迎えに来たんだけど…。


迷惑だったかな?」



『あぁ!!そうなんだ!!全然迷惑じゃないよ!!』




なんという事だ!!!!



これで登下校するの一人で行かなくてすむぞ!!
ニコニコして2人を見ていたら急にジャン君が




ジ「・・・いいから、準備してこいよ。」




と、呆れた様子で言った。




ハッ!と気がつくと私はパジャマのままだった。



2人に外で待ってもらうのは悪いと思ったので
いい、と言われたが玄関で入って待ってもらう事にした。




『でーきたっ!!!』




ダッシュで準備したので、そんなに待たせてはいないだろう!



とうっ!と登場した私にマルコ君は「はは!じゃあ、行こうか!」と歩き出した。


やっぱり優しいなぁ!!



『あ!そうだ、ジャン君とマルコ君!メアド交換して!!』




昨日の何故かリヴァイ先輩にメアド交換されてた事を思い出し、2人に頼んでみた。意外にもジャン君もすんなり交換してくれた。





『これでいつでも2人に連絡取れるね!!!』




「どんどん連絡しちゃうぞ!!」と言うとジャン君は私の頭を軽く叩き、「やめろ。」と言われてしまった。



…冷たい!!




マ「それより舞。どうしてまだ君付けしてるの?」



「昨日しなくていいって言ったよね?」と笑うマルコく…。マルコ。



若干黒い気がするのは気のせいだと思いたい。




『そーいえば、そうだったね!!
改めてよろしく!!マルコ、ジャン!!』



にっこり笑ってそう言うと、マルコは「こちらこそ。」と頬を赤く染めて言った。ジャンは「今更だな。」と言って笑った。



そんな楽しい登校時間も終わりを告げ、3人で教室に入った。



教室に入ると、まだ早い時間だというのにたくさんの人がいた。皆朝強いんだなーと思っていると、幼馴染み3人組がこちらに向かってきた。



エ「なんだよ舞、ジャン達と来たのか。」

ジ「…何か文句でもあんのかよ…!」



朝っぱらから始まってしまった2人の喧嘩。ジャンによると何かが気にくわないらしい。


きっとエレンもジャンの事が気にくわないだけなのだろう。



2人が喧嘩している間に私は皆と軽く挨拶をした。そして、忘れることなくメアド交換もした。


今日だけでクラス皆のメアドが知られたのでとても嬉しい。



そしてチャイムが鳴りそうにも関わらず、まだ喧嘩をしている2人を一応止めにいった。



『ジャン!エレン!そろそろチャイム鳴るから、席につこう?ね?』



まだ少し睨みあってた2人だけど、渋々喧嘩するのを止め、席についた。



と、同時にフーバー君やスプリンガー君がこっちに来て



コ「なぁ!!何でアイツらは、名前で呼んでるんだ?!何でだ?!」



そう言われてしまった。フーバー君も言いたいことは同じみたいで、「うんうん。」と頷いていた。


『名前で呼んでほしいの?』と聞くと「当たり前だろ?!」と言われてしまった。


そういう事なら、と私はクラス皆の事を、名前で呼ぶ事にした。




名前で呼ぶと、コニーは「何か、それはそれで照れるな!!」と照れていてベルトルトも照れ笑いをしていた。



そしてHRも終わり、休み時間になった時ふいにアルミンが私を呼んだ。



何だろう…?




ア「2年生の人が、舞の事呼んでるんだけど…。」




「僕も行こうか?」と心配してくれるアルミンはとても優しい。



「大丈夫だよ。」と笑うとアルミンは納得したみたいでミカサとエレンの方に行ってしまった。





2年生って事は、きっとあの人なんだろうなぁ…。



何かしてしまったのか。とか考えながら廊下に出た。案の定、腕を組み不機嫌そうにしているリヴァイ先輩が目にはいった。





『リヴァイ先輩…?』



そう私が声をかけると、リヴァイ先輩はズカズカと私の方に歩いてきた。



リ「…昨日から、アイツがお前に会いたいって煩いからな。連れてきた。」




アイツって事はハンジさんなんだろう。




丁度私も会いたいと思ってました!と言うと、リヴァイ先輩は、「…後悔するぞ。」と一言。



え、どういう意味ですか?



リヴァイ先輩は溜め息をつき、「その内わかる。」と言った。



瞬間、私に向かって誰かが抱きついてきた。
よくわからないけど、誰だろう?



ハ「君が舞ちゃんだね!!!はぁ〜!!思っていた通り、とても可愛い子だ!!」



そう言いながら、私をぎゅうぎゅう抱き締めてくるこの人は声からしてハンジさんだろう。


いきなり抱きつかれるとは思ってなかった私は、思わず硬直してしまった。



すると、察したのかリヴァイ先輩が「そろそろ離してやれ。」と言ってくれたお陰で、ハンジさんはやっと私を離してくれた。




ハ「いやぁ〜!!ごめん!ごめん!!舞ちゃんが可愛かったから、つい!」



あははは!と笑うハンジさんにリヴァイ先輩は「…ッチ。」と舌打ちをした。



『ハンジさんって、想像してた通り面白い人ですね!』



と笑ったら、リヴァイ先輩もハンジさんも一瞬目を見開いた。



どうしたんだろう??



ハ「見た?!見た?!リヴァイ!!今の笑顔すっごく可愛かったよね!!ね!!」



と猛スピードで喋るハンジさんに、リヴァイ先輩は「…ウゼェ。」と一言。ハンジさんの扱い酷くないですか?



そんなこんなで、ぎゃあぎゃあ言っていると、
急に誰かが話しかけてきた。



ア「舞。次は移動教室だけど。」



「行かなくていいの?」とアニに言われてハッとする。すっかり忘れてた。



ンジさんとリヴァイ先輩に別れを告げて、急いで次の教科の準備をした。




もう教室にはほとんど人が居なかったけれど
ドアの方でアニが待っててくれてた。



『ごめんねっ!…待たせたかな?』




そう言い、謝ろうとするとアニは



「…私が待ちたかっただけだから、別にいい。」



と言った。









何ていい人!!!

アニが一瞬神様に見えた…!!!

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