book2
□あの日のミカサ。
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今日はどうしたんだろう。
エレンがおかしい。
何時もは挨拶したら元気に返してくれるのに。睨まれてしまった。
何時もは話しかけたらちゃんと相づちをうってくれるのに。無言で無視された。
何時もは朝食の時アルミンと3人で色々会話をするのに。エレンが無口であまりしゃべらなかった。
心配だからついていったら、テメェは来るな、って強く言われて驚いた。
どうしよう。嫌われちゃったのかな。エレンがいなくなったら私、どうなっちゃうんだろう。
やっぱ、エレンに好きな子が…………違う違う、絶対あり得ない。
あんなに鈍感なんだから、そういうのはないはず。万が一いたとしても私が追い払う。
でも、あの雰囲気、、、エレンじゃないように思えた。まるでリヴァイ兵長のような……………
悩んでても仕方ない。エレンの側にいてあげなければ。
きっと何か悩んでるに違いない。相談にのってあげよう。
アルミンも途中ですれ違ったから、一緒に行くことにした。
アルミンもやはり、何かエレンの様子が変だということは思っていたらしい。
二人で歩いていたら、リヴァイ兵長であろう声が聞こえた。何か慌てていたようだ…珍しい。
…あれ?エレンもいる?
そう思った時、バンッと扉がいきなり開き、二人出てきた。
けど、そこで目にしたのは…………妙に奇妙な光景だった。
エ、エレンがリヴァイ兵長の首根っこつかんで引っ張っているなんて…………
ああ、遂にエレンは兵長にされるがままの立場から逆転したのね。やっぱり、あの時酷い仕打ちを受けて恨みがあったのね。
私が手を下す前に自分から動いたなんて…流石エレンだ。成長したんだね。
「ねぇミカサ………」
「何?」
「何かエレンの様子が変に見えない?」
「ええ、成長したと思う」
「えっ………?ごめん、僕にはどういう意味かわからない……………そうじゃなくて、こう……あの二人がまるで入れ替わったような感じに見えるんだけどな…」
…………………
「そんな話聞いたことないし、絶対に現実に起こらないでしょ?」
「うん………そうだね…」
「だから、エレンは凄いのよ。改めて思ったわ」
「………」
アルミン=絶対入れ替わってるよ
ミカサ=エレンが兵長を超越した
的な?
纏まんなくて、すんまそん。