book2
□なんか入れ替わっちゃったんですけど……
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朝、何故だろうか太陽の光が射している感覚があった。地下室で寝てるはずなのに、おかしい。
そんな違和感を抱きながら目を覚ます。光の射す方に目を向ければ確かに窓があった。
此処はどこなんだ?俺は寝ぼけているのだろうか。まだいまいち実感がないから、顔でも洗ってこようと外へ出ることにした。
途中、ハンジさんとすれ違ったけど……
「おっはよ〜リヴァイ!………って、アレ?素通り?」
何言ってるんだハンジさんは。リヴァイ兵長なんて何処にもいないじゃないか。……変なの。
水を汲み、顔を洗おうとしたその時気付いた。
………
「兵長!?」
あれっ、俺はエレンだよな?!なんだ今の顔!リヴァイ兵長じゃん!!しかもこの声、神谷ボイスじゃないか!俺はCV柿原ですけど!でも、今俺が喋ったよな?どうなってやがる!
いや、待て、落ち着け。このことから考えると、つまり、俺は兵長と入れ替わったってことだな……
「うそぉ〜〜〜〜〜〜!!!」
朝から調査兵団の棟全体に響き渡るほどの叫び声が鳴り響いた。
「うるせぇな、なんだ、誰の声だ」
地下室にいたリヴァイ兵長にも、聞こえていた。丁度この声で目覚めた。
勿論、リヴァイ自身も異変に気付いた。
オイ、なんだここは。エレンのいる地下室じゃねーか。なんでオレが此処にいるんだ。今日は夜這いした覚えは無ぇぞ。
「おい、エレン。何処だ…」
ん……俺の声はこんなに高くねぇぞ。エレンじゃあるまいし……
「…まてよ、まさか俺がエレンなのか?」
周りを見渡し、何とか自分が見れるものを探して覗くと…確かにエレンが見えた。
「……チッ、誰だやったのは」
まぁ、まずはアイツに会わなければな。