ろんぐ

□プロローグ
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ガチャリと部屋のドアを開けたのはこの部屋の主である小狼。

ベットに荷物を置きふぅと一息ついたところでまたガチャリとドアが開いた。
それに驚き小狼が振り向くと飛びついてくる二人の人。
とっさの事でそれに2人いっきにだった為どうしようのなくなりとにかく二人の頭だけ抱えて小狼も倒れ込む。

小狼「サクラ姫、詩絵梨姫。」

サクラ「小狼!遺跡の発掘はどうだった?ご飯はちゃんと食べてた?夜はちゃんと眠れた?」

サクラに質問攻めにされ戸惑いながらも一つ一つ丁寧に答えていく小狼。
だがその時小狼は気づいた。自分の腕の中には確かに二人の人がいた。
だが今はサクラ一人しかいない。

小狼「詩絵梨!?」

必死にその名を呼べば、後ろからクスクスという笑い声が聞こえた。

小狼「詩絵梨…」

心底安心したようにつぶやけば詩絵梨は申し訳なさそうに謝る。

『ごめんね、小狼。私はここだよ。』

少し眉を下げて謝るその姿はそこらへんの男を一瞬にして虜にしてしまいそうなほど愛らしい。
そんな愛らしい詩絵梨を少し見つめた後もう一度サクラと向き合う。

小狼「よかった…。詩絵梨姫、サクラ姫。」

小狼がそこまで言ったときさっきまで小狼から離れていた詩絵梨と小狼の傍にいるサクラがずいっと顔を近づけた。

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