Short story

□強く。
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「フッ…銀時、もう何年の付き合いだと思っている?
お前の嘘ぐらい容易く見抜けるに決まっておろう。」

「あ゛ぁ゙?んなもん嘘なんかついてどーすんだよ」

「……本当はラーメンの汁など零しておらんだろう?」

「……」

「……………お前が零したのは冷麺の汁だろう!!」

「違ェェェェェよ!!!意味深っぽく見せかけて
溜めて出した答えがそれかよォォォォォォォ!!
しょーもなさすぎて寒気するんだけどォ!!?
てかなんで冷麺!!?」

「全く!お母さんはちゃんと聞いてたんだからね!
あんた れ と言いかけて らって言ったでしょォ!
お母さんの耳は誤魔化せませーん!!」

「だからオメーはいつから俺の母ちゃんに
なったんだよ!!てか果てしなくどうでもいいわァ!」

「まぁそう恥ずかしがるな、銀時。
どうせ冷麺は女が食べるものだと思っていたのだろう?
だが今は看護師さんだって男もやるのだ。
冷麺ぐらい気にすることはなかろう。」

「どんな偏見ンンンン!!!
男も冷麺ぐらい食べるっつーの!
……てか冷麺どんだけ引きずるんだよ!!
しつこいんだよテメーはいつもいつも!!!」

「……確かに男が冷麺を食べるのも有りかもしれん。
よし、今度食べてみるか。」

「あれェ〜?人の話聞いてたー?
それとも俺の言ってることわからなかった?
馬鹿だから?ヅラだから?
ヅラって脳細胞破壊すんの?」

「ヅラじゃない桂だ。
貴様の方こそ全くいつになったら地毛だと覚え…」

ズバッ

「アレ、なんか急に風圧が強くなったんだけど…
き、北風のせいだよね?うん、北風だよね?」

「いや、どうやら鳥がパラシュートに
突っ込んでしまったらしい。」

「あー鳥ねェー、うんよくあるよくあるー
……じゃねェェェェェよォォォォォォォ!!!!!!
どうすんだよこれェ!!てか落ちるゥゥゥ!!」

「「ぎゃぁぁぁぁァァァァァァァァ!!!」」


ズッドーン


「イテテテ……ふ、ふぅ……ギリギリ助かった…
ヅラァ?オメーも平気かァ?」

「ゲホッゲホッゲホッ…平気かァ?
の前に俺から降りろォォォォォォォ!!
貴様よくも俺をクッション代わりに…!」

「あぁ悪ィ悪ィ〜でも銀さんこんな状態だしィー?
これ以上傷口開くとヤバイじゃーん的な〜?」

「…今からでも切り開いてやろうか?」



「「銀ちゃ(さ)ァァァァァァァァん!!!!!」」
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