*もう1人のスケット団

□candy
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次の日


学校についたあたしを待ち受けていたのは


「麻衣!」



藤崎と鬼塚、笛吹の3人だった



「藤崎…」
「おはよう、麻衣」
「これからよろしくな〜?」
「鬼塚…」
「ヒメコでええよ」
『俺のことは、スイッチと呼んでくれ』
「…笛吹」




この二人だって



過去に何かあったやつらだ



鬼塚も笛吹も




それでも、なんでこんなに生き生きしてるんだ…?




これも、藤崎のおかげなのか…



あたしは藤崎をチラッと見つめた




藤崎はニッと笑っていた




「あ、悪い。まだ苗字で呼んでいてもいいか?その、慣れてないから…」

「ええで」
『問題ない』




まだ、初めてのことばかりで



困惑するばかりだ…























昼休み


いつもと同じように、コンビニのパンを食べようとした



「麻衣っ!一緒に食べよーや!」
「鬼塚…」
「オレも!」
『いいか?』
「むさ苦しい男どももいるけどええか?」
「むさ苦しいってなんだよ!」




結局、みんなで食べることに




「そんでなー、アタシなーペロキャンを食べてな、昨日ごっつ幸せやってん!」


幸せそうに話す鬼塚



「鬼塚ってペロキャン好きなの?」

「めっちゃ好きやねん、麻衣も食べるかー?新発売のレバ刺し味」


あたしにペロキャンを差し出す鬼塚


レ、レバ刺し味…?



「おいおい、やめとけって、お前だけだろペロキャンが好きなのって」


藤崎が鬼塚の手を引っ込めようとしたとき



「ありがとう!」



あたしは藤崎をぶっ飛ばして、鬼塚の手を握った




「ええええええええええ!」
『ええええええええええ!』




藤崎と笛吹は驚いていたけど




あたし、ペロキャンが好物なのだ



「鬼塚!あんたまじ最高!」
「麻衣!分かってくれるか〜?この味を!」





ペロキャンの味を理解してくれる人に、今まで出会ったことのないあたしにとって



鬼塚の言葉は嬉しかった

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