明治ノ夢

□3章
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八「いいえ、知りません」

ですヨネー。今会ったばかりですものねー。

藤「だったら、何故この娘を庇う」

それ、私も知りたい。

八「その娘さんが怖いポリスメンである、貴方に怯えているからではいけませんか?ああ、それとこの娘さんがキュートだからです」

藤「貴様、ふざけているのか?」

藤田さんが小泉さんに今にも斬りかかりそうなんですが!?それにこの二人、私のこと忘れてない?逃げちゃっていいの?逃げちゃうよ?

するとそこに

?「おや?こんなところにいたのかい?子リスちゃん」

軍服を着た青年が声をかけてきた。誰!?てか、子スちゃんって??

藤「…森陸軍一等軍医殿、この娘と知り合いか?」

やたらと長い呼び名で呼ばれた青年(どこまでが名字だ?)私の肩を抱きつつ、

鴎「いかにも、我が従兄弟だが?」

と言った。

……誰が?誰と誰が従兄弟?え、私?

戸惑っていると青年が目配せしてきた。…合わせろってことかな?

八「そうだったのですか。森さんの従兄弟だったのですね。とてもキュートですね」

……なんか小泉さんは納得してくれたっぽい。

藤「しかし、その奇妙な服は先月の鹿鳴館に不法侵入した娘とそっくりなのだが?」

同じ服っていうと、芽衣ちゃんか。
不法侵入ってなにしてるのさ!
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