明治ノ夢
□1話
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「ここから消したってどういう事!?」
チャ「まあまあ、お嬢さん落ち着いて。って言うか、く…首、絞め…て、る…」
興奮して首絞めてしまった!
「ご、ごめんなさい!だ、大丈夫ですか?」
チャ「ゲホッゲホッ。大丈夫。むしろもっとやってくれてもよかったよ。」
なんか今、変な事言わなかった?
チャ「とりあえず、お嬢さんの名前は?」
ああ!名前言ってなかった!失礼なことしまくってる!
「私は如月小夜。芽衣ちゃんの親友で彼女の事を覚えてる唯一の人間だと思います。で、ここから消したってどういう事?」
チャ「へえ。芽衣ちゃんの事を覚えてる人がいなくなってるとはね。で、芽衣ちゃんをここから消したって言うのは、芽衣ちゃんは今、別の時代にいるということだよ。」
よかった。死んじゃったわけじゃなかったんだ。って良くない!
「タイムスリップしたって言うの?別の時代って何処の時代に行ったの!?」
もし、縄文や戦国、戦時中だったらまた首絞めてやる。
チャ「殺気だすのやめてくれないかなあ。タイムスリップしたけど平和な明治時代だから安心して♪いやー鹿鳴館のローストビーフは美味しかったな♪」
飄々とチャーリーさんはローストビーフの感想まで言った。
「で、芽衣ちゃんはいつ帰ってくるの?」
え?とでも言いたそうな顔をしている。帰ってくるよね?だけどチャーリーさんは残酷なことを言う。
チャ「帰ってこないよ。だからここから芽衣ちゃんの存在が消えてるのさ。」
私をここに置いて帰って来ないなんて嘘だよね?
チャ「嘘だと思うかい?」
私は頷く。