明治ノ夢

□3章
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鴎「おや、知らないのかい、藤田警部補殿。このような服が今、アメリカで流行ってきるのだよ」

藤「…ふん」

私を最後に頭から足の先まで見てから藤田さんは立ち去った。

八「ふう……。では、娘さん。あの警官はとても恐ろしいので今後、気をつけてくださいね。何か困ったことがあればいつでも言ってください。私は帝国ホテルに泊まっている小泉八雲と申します。それでは」

八雲さんも言いたいことだけ言って去っていった。……お礼言いそびれた。今度、帝国ホテルにお邪魔しよう。

鴎「さて、子リスちゃん」

「小夜です」

子リスちゃん呼びはかなり恥ずかしいからやめてほしい。

鴎「おーい、俥」

ん?車…?って人力車のこと?

鴎「さぁ、子リスちゃん乗りたまえ」

子リスちゃん呼びはやめてほしい。というか、何処に行くんだろう?乗って大丈夫だよね?

「あまりぐずぐずすると置いていくぞ。私はね、ぐずぐずする子は嫌いなのだよ」

「ひゃっ!?」

青年に抱き抱えられ、俥に乗った。これって誘拐的な感じですか!?


誰か助けてーー
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