魔法少女シャルロッテ☆マギカ
□第1話 魔法少女になった私
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「これが魔法少女・・・?」
私は自分の姿に驚きを隠せずにいた。
手や頭。それこそ体全体がフリルのようなもので着飾っていたのだ。
「どうだい?魔法少女になった気分は?」
「キュウベぇ…!」
彼はキュウベぇ。宇宙から来た生命体らしく、願い事を一つ叶える代償として魔法少女になってもらう契約をしてまわっているそうだ。
「何しに来たの?」
「仕事だよシャルロッテ。この近くに魔女が出現したんだ。」
「魔女?」
魔女。おとぎ話にしか縁のないような単語に私は困惑する。
「魔女っておとぎ話に出てきたりする…あの魔女?」
「この世界の君達の魔女のとらえ方は僕にはよくわからないけど、君の言葉から察するに恐らく違うと思うな。」
私はさらに困惑する。
「じゃ…じゃあどんな…?」
「言葉では言い表せない。魔女にもいろいろいるからね。だけど一つだけ言えるとしたら、君達にとっての最大の敵ってことになるかな。」
困惑を隠せない。
「どうすればいいの?」
「戦って倒す。今はそれしかないと思うな。大丈夫。君は地球上に存在する最も多い欲の中から三大欲求である、食欲を願った。ほとんどの魔法少女は自己欲を願って僕と契約したんだ。つまり今の君には計り知れないほど強力な力を宿しているかも知れない。だから、必ず勝てるよ!」
私はあの時、母がチーズケーキを好きな時に好きなだけ食べられるようにお菓子全般を生み出せるように願った。
そう。
私は無限を願ったのだった。
しかし。
「でも私には何の武器もないよ?これじゃあ私は戦えないよ…」
「言っただろう?君の強さは計りしれない。無限の力を秘めている可能性だってあるんだ。今の君には多少武器を生み出す事など造作もない。さあ武器をイメージしてごらん?」
私は考えた。今の自分でも扱える武器を。
「出来た!」
それはちょっと変わった武器。
「それはなんだい?」
「これはね……!」