小説部屋

□繰り返し一粒 @嶺藍
2ページ/12ページ

「…お前、気づいてるんだろ、藍の正体。」正体…まさか、藍は…。
「まさか…」「そう、藍は機械人形だ。」
「…」「歌うために作られた、ソングロボ。藍の生まれた理由。」
「じゃあ、アイアイが愛音にそっくりなのは…」
「昏睡状態の愛音に、藍が感じた感情をコピーして、脳に直接送ってる。要するに、愛音を目覚めさせるために藍を作った。似ているのは作ったからだ。」
「…」「これで君も秘密を知ることになった。もし、藍の事をばらしたら…南極に行くことになるね。じゃ。」
博士はそう言うと去ってしまった。
これで部屋には独りぼっち。
「藍が…ソングロボ…?」呟いた声は藍の部屋に小さく響く。
「そんな…」
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ