小説部屋

□心拍数♯0822 @嶺藍
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「レイジ、なんで泣いてるの?」
「泣いてなんかないよ。」
「ウソ。泣いてる。」
「それを言うならアイアイだってそうでしょ。」
「え…?そんな訳、ないでしょ。」
「そう?じゃあアイアイの目から零れてるその水は何のこと?」
「分からない。何なの?レイジ。」
「‘涙’だよ。悲しいときに出るんだ。」
「これが‘涙’…?」
「何か悲しい事あったの?」           僕ちんが慰めてあげる、と優しく微笑んだ。
「別に、悲しい事なんてないよ。ただ…」
「ただ、何?」
「言わない。                     (レイジが遠くに行っちゃうようで寂しかった、なんて__)
絶対言わない。                   (恥ずかしくて言える訳ないでしょ。)
「!分かった。恥ずかしくて言えないんでしょ。」
「っ…!?///な、なんでそう思うの?」
「僕ちんは藍くんの恋人だからね。何でも分かるんだ。」
「っ!!///もう、レイジのバカ。」       頬が熱くて恥ずかしくてうつむきながら言った。
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