小説部屋

□繰り返し一粒 @嶺藍
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_藍は、僕と話すとき、いつも顔が紅くなる。
今日だってそう。ほら、僕がいつものように挨拶をすると…
「アイアイッ!おっはよん!」「……」ほら、ほんのりピンクの頬。
「あらら?もしかして、おはようのチューをお望み?」藍が返事をしてくれないから、ちょっぴりイタズラ。
君は反射的に顔を上げる。「そんなワケ…っ」ぐらり、と藍が倒れる。


―エラー発生。エラー発生。緊急停止します―
藍の声にそっくりだけど、どこか機械的な声が鳴り響く。
「藍…っ!?どうしたの…」慌てて抱き起そうとすると、手が熱いことに気がtいた。
「藍、熱があるんじゃ…」ないの、と続けようとするが、ドアが開く音に消されてしまった。
入ってきたのは、完全防備した人たちと…博士。
博士が無言で手を上げると、黒の完全防備たちが藍を抱きかかえ、連れ去る。
「え…博士!?なんでここに…。っていうか、アイアイをどこに連れていくの!?」
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