ミスミソウ
□第七話
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「っ!!!?」
物凄い力で私の肩を掴んだお母さんは私の事を押して、私はその場に尻もちをついた。
いきなりの事で頭が回らない。
お母さんは物凄く冷たい目で私の事を見下ろす。
「ど、どうしたの?」
「アンタ、学校で理乃に嫌がらせをしているんですってね!?」
え?なんで?
私が、私が理乃ちゃんに嫌がらせをしている?
「ち、違うよ…、私は…っ!」
「何が違うって言うの!?
アンタはそうやって嘘をついて!」
お母さんは私の髪を引っ張る。
やめてよ…、なんて小さな声で呻いてもお母さんは引っ張る手を離さない。
「理乃に嫌がらせをしている事が分かった以上、アンタを家に置いて置くわけにはいかないわ、出て行って頂戴。
荷物、この袋に積めて出て行きなさい」
渡された大きな袋、お母さんの目は相変わらず冷たかった。