ミスミソウ

□第五話
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でも、話し掛ける事なんて出来ない。
なんたってあの子の取り巻きがあの子の周りにいるから。

こんなんじゃ話し掛ける事もすれ違う事も嫌だなって思っちゃう。







もう、諦めるしか無いのかな?
だって、そうじゃない?

あの子が剣城くんにベッタリであの子の取り巻きは私と話すと剣城くんが目をつけられちゃう。
私なんかが一緒に居たら駄目なのに、好きで好きで堪らない。


話し掛けたくて、笑顔を私に見せて欲しくて。


写真じゃない剣城くんに触れたくて堪らないのに、なんにも出来ない私は馬鹿だ。
ほら、あの子はなにか行動を起こしてる。
そんな事が出来るあの子が羨ましくて堪らない。






何か、行動を起こさなくちゃ…、なのにね?
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