ミスミソウ

□第十八話
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帰り道の水溜まりが濁って見える。
さっきまではキラキラ光っていたはずなのに…。



「本気なんだ…」




手に持った分厚い封筒袋が嫌でも私に現実を突き付ける。
泣きそうなのを堪えながら歩いていたら剣城くんに傘をさしてもらった公園の入り口に着いていた。
ふらふらと私の足はブランコの方へ向かっていた。


大きな袋もとい大きなバックを地面に置きブランコに腰掛け空を見る。
私の心と裏腹に澄み渡る空は私を見ていないようで少しばかりキツく胸を握られたようだった。




「おい、ここで何してるんだ?」



キィキィと音を鳴らしながらブランコに乗る剣城くんが私に声を掛けてきた。
いつの間に隣に居たんだろ?
なんて剣城くんに悪い事を思っちゃった自分に笑う。
それにしても剣城くんってブランコ意外と似合うんだ…ってこれも失礼だよね!?

あれ…?
剣城くん何で此処に居るの?
剣城くんの家から出る時剣城くんジャージだったよね?
サッカーやりに行ってなかったって事かな?
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