ミスミソウ

□第十七話
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「そういえば朝日奈、お前服なんかはいつ取りに行くんだ?」



剣城くんの手作りの美味しい朝ごはんを食べながら剣城くんが口を開いた。
私は口に入った食べ物を噛み砕き喉に通す。
剣城くんはもうすでに食べ終えたようで箸を置いて私の方を見ていた。
ああ剣城くんが私を見つめてる!なんて頭ではそんなことがリピートしている。


「午後にでも取りに行こうかな?」


顔のにやけがバレないように精一杯のポーカーフェイスをかます。
剣城くんそんなじっと私を見ないでなんて思ったり…。

その言葉に剣城くんは俺も一緒に行こうか?なんて心配そうに私を見つめてる。
私は悪いよ!って言った。
一緒に来てくれるのは嬉しくて何だかデートしてるみたいな感じだけど、家には妹である理乃ちゃんがいる。
同じように剣城くんの事が好きなんだろうし、それに色々と剣城くんの家に持ち込みたい物もあるし?
だから悲しいけど一緒には来て欲しくはない。
もしもしもしもし!
ばれたりなんてしちゃったら剣城くんの家には置いてもらえないだろうから…。
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