ミスミソウ
□第十四話
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私は料理が出来ない。
一度作った事があるけれど味見してみたら人がいや生物が食べられるものじゃないものを作り上げてしまったのだ。
盛りつけだけはものすごく綺麗になるんだけども…。
キッチンでは剣城くんが料理を作っている。
剣城くん料理出来そうだもんね、美味しいのが出てきそう…、なんて思ってる私は駄目オンナ?
でも私が出来ないのは料理だけだし!料理以外なら何でも完璧だから…、料理は剣城くんに頼ってしまおう…。
「おい朝日奈」
「はっはいぃ!!」
思わず大きな声で返事をしてしまいバッと口を押さえたのはいいものの剣城くんは赤くなっているであろう私を見て笑いをこらえていた。
普段なら間近で見れない剣城くんを見れた私は幸せなんだろうな、なんて軽々しくも思ってしまう。
「お前、盛り付けが得意なんだろ?
手伝ってくれないか?」
笑いを必死でこらえながら剣城くんは私に盛り付けを頼んできた。
私は剣城くんの居るキッチンに入って行きフライパンにのった料理やお鍋に入った料理を見るからに…。
「美味しそう…」
そして一拍おいた後、私のお腹がぐぅとなって剣城くんは大笑いしていた。