ミスミソウ

□第十二話
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着いた、そんな事を呟いた剣城くんの家は普通の一軒家。
私の住んでいた家と同じくらいの一軒家。



「風呂場はあっち、タオルとか服取って来るから入ってろ」

「え、あ、うん、お風呂借ります…」




私は玄関で靴と靴下を脱いで剣城くんが言った方向へと足を進めた。
廊下を出来るだけ濡らさない様にお風呂場へと向かった。

それにしても剣城くんの家に私は居るんだ…、なんて幸せな気持ちが押し寄せてくる。
剣城くんの匂いがするなぁ…、当たり前だよね?
ここは剣城くんの家なんだから。
そんな気持ちで心を踊らしているとお風呂場に着いた。
剣城くん1人なんだよね?
なのにどうしてこんなにも綺麗なんだろう。
いや、普通綺麗にするけど…。


私が踏み入れたお風呂場は所々掃除が行き届いていて眩しいくらい綺麗。



「普通は汚さないけど、汚さないように入らなきゃ…だよね?」



仕方ないけど脱いだ服を籠に入れた。
濡れているから躊躇があったけど早くお風呂に入って温まりたかった気持ちには勝てず、早々とお風呂場に入りシャワーを出した。
頭からシャワーをかぶりとりあえず頭を洗うことにした。

シャンプーを手に取りながらこれ剣城くんも使ってるやつだよね?きゃあぁぁー!!
なんて考えながらシャンプーを泡立てる。









「ふぅ…」

ちゃぷんとお風呂のお湯に使ったそのとき






「タオルと服、置いておくからな」




剣城くんのかっこいい声が聞こえてきてのぼせそうになる位体温が上昇した。
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