ミスミソウ

□第四話
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心休まる場所が無い訳じゃない。

あるもん、心休まる場所。










それは私の部屋。
壁一面に剣城くんの写真でいっぱいで凄く愛おしいの。










「剣城くん…」










私は一番大きく、剣城くんが笑ってる写真にもたれかかって名前を呼んだ。










「剣城くん…」










私はその写真に頬を摺り寄せ、唇を重ねた。
愛おしいの、凄く愛おしいの。

薄暗い部屋で彼の写真を見上げる。
床一面彼の写真でいっぱいで、彼を撮ったDVDでいっぱいで足の踏み場なんて無いくらい。
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